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完全なるチェス

タイトル:完全なるチェス 著者:フランク・ブレイディー

濃厚なノンフィクションであった
天才とは我が儘を最後まで貫き通したものなのか
本書を読んでフィッシャーの印象はやはり「拘り」である
チェスへの「拘り」は美しく、多少の奇行も許され、差す手の機智に人々は魅了され、圧倒的な強さで人々に感動を与える。
金や女、思想に対する「拘り」は醜く捉えられ、世の風刺の的となる。
強すぎる「拘り」はチェス以外で周囲には理解されないのである。
メディアからは特殊な才能を持つサヴァンと呼ばれるくらいだ
チェスが強くなり有名になるにつれチェス以外のギャップが世間に知れ渡ってしまうあたりも皮肉なものである。
少しフィッシャーの歴史について書くと面白い
自身初の世界一のタイトルのかかった対局で
配当の配分や額が気に入らず大会前に訴訟を起こし、いざ会場に現れたかと思うとカメラの位置が悪いとボイコットを決め込む。
その大会で勝って世界一のチェスプレーヤーとなりアメリカに一大チェスブームを巻き起こすのだからカリスマ性は計り知れない。
そんな人気、知名度ピークの時から一転、20年間チェスの公式戦に一切現れない
理由も嘘か真か金の問題と命を狙われてるとのことがフィッシャーの回答であるが
まだ終わらない
20年後にチェスの試合に出てきたかと思うと
アメリカの敵国で開催されたチェスの試合に参加したことで指名手配犯になってしまい。そこからは海外での逃亡生活が始まる
アメリカも理由が理由だけにフィッシャーを多少野放しにしていたが
911の件でアメリカに心無い暴言をラジオで放ち本格的にアメリカをアメリカ国民を怒らせる。
話題が絶えない男である。
フィッシャーを書く著者もこう語っている。
”フィッシャーはなかなか他人と打ち解けない一方で、隠し事をしない正直な男だったし、気前がいいと同時にケチだった。愚直な一方で、博識だったし、酷薄でありながら心優しく、信心深いと同時に異端的だった。彼のチェスが魅力と美と意味にあふれている一方で、その突飛な発言は、冷酷さと偏見と憎悪に満ちていた。”
これがフィッシャーという強烈な個性なのだ。
フィッシャー自身が気を許した数少ない人に自身こう語っている。
フィッシャーを最も辛辣に飾ることばである。
「私は人生のゲームでは負け犬だ」
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