前田:現在主催者が7名います。読書会のテーマを主催者各々に決めて頂くことがあり、最近では心踊る会、好きな著者作家の会、今回の課題図書であったりと私では開催できない、考えつかないような会を開催頂いております。またそこに爆発的な盛り上がりを感じておりますので(後日参加者の方から良かったなど感想を聞くことが多いです。)ジェラシーですね。

私は主催頂いた方には毎回写真と適当でいいんで感想くださいとお願いをしています。下記は課題図書に対する感想です。わかります?適当な文章でいいと言っているのになぜ長文。意味が分かりません 笑。会の余韻が文章から感じ取られます。

 

 

 

 

平山:初めての課題図書ありの読書会の題材として選んだのは『よかれと思ってやったのに 男たちの「失敗学」入門』。

題名のとおり、男性が人間関係において犯しがちな失敗を「決断を先延ばしにする男」「すぐ不機嫌になる男」など19の類型にまとめ、知人女性から聞いた不満を男性である著者がまとめた本で、男性である主催者にとってあえて挑戦になるような本を取り上げたつもりでした。

2ヶ月ほど前から男女問わず参加者をつのり、テーマがテーマなだけに男女比はできるだけ1:1に近づけて、この本の内容に沿って「なぜ男性はそうなのか」と男性側が終始問いつめられつづける、みたいな構図は避けたいと思っていましたが、蓋を開けてみると男性は主催者1人、女性は希望者6人。そんなこんなで、はじまる前に主催者は全男性の罪を背負うキリストとしてゴルゴダの丘を登る覚悟を固めていました。

しかし、はじまってみるとキリストに石が投げられることはなく、むしろ6人と1人で男女の認識の違いについてゆっくり話し合うような会に。

「有名私大のミスターコンテスト優勝者のわいせつ事件はよく聞くが、有名私大のミスコン優勝者のわいせつ事件は聞いたことないのはなぜ?」みたいな言われてみたらたしかに気になる疑問から「20代のうちに過酷な海外旅行を経験するべき」みたいな唐突に飛び出す人生の先輩からの男女を問わないアドバイスまで、さまざまな方向に話が盛り上がりましたが、いろんな話題について最終的にたどり着いた共通の結論は「性差と同じくらい個人差も大きいので、男性・女性とそれぞれ一括りにはできない」ということ。

いつもの読書会とは違って全員が同じ課題図書を読んでいるため最初から共有している文脈が多く、そのぶん内容が詰まった話ができたように思います。

男性であることの上に胡座をかいたことのない者のみがこの者に石を投げよ。そして汝、20代のうちにカンボジアとか行っておくべし。マタイ福音書のキリストの言葉です。ウソです。